2021年4月17日放送の「世界一受けたい授業」では、「不登校」について特集されていました。子供たちが発する4つのSOSサインやフリースクール、ホームスクールなども気になったのでまとめてみました。番組内では、不登校問題のスペシャリスト・石井志昴(いしいしこう)先生が登場。台湾史上最年少でデジタル担当大臣になったオードリー・タンさんもホームスクール育ちで、小学生のころイジメにあい不登校になり、最終学歴は中学校中退ですが、デジタル担当大臣として活躍しています。
不登校やイジメにつながる子供が発する4つのSOSサインとは?
学校に行きたくない子供は大人に何と言ってSOSを出すかといえば、「何も言わない」のだそうです。悩んでいる子供の多くは親に心配をかけたくないので、学校に行きたくなくても「学校に行きたくない」とは言えないのだそう。
子供は口に出さなくても行動や体調の変化で身体からSOSを出しているので、それを見逃さないことが大切です。
4つのSOSサインのうち、2つ以上該当する場合は危険信号で、本人へのケアを最優先に考えてほしいとのこと。

子供のSOSに気づいたら、早めに休ませることが重要だということです。
不登校という生き方のポイント
番組内での、不登校の現状やいじめにあっている子供たちに対するポイントなどをまとめてみました。
・小中高校生の年間自殺者は、2020年に過去最多の499人
・イジメの温床となっているスクールカーストの低年齢化が問題
・小中学校でいじめが一番多いのは小学2年生
・不登校児の約3%(約4200人)がフリースクール(学校に通えない子供たちのための施設)を利用している
・フリースクールに通っている小中学生の半分以上の児童生徒が在籍している学校の出席を取得している
・ホームスクールとは、通学せずに家で親や家庭教師が勉強を教えること(日本で2000家庭以上が利用している)
・4月は子供の環境が変わり、子供が頑張りすぎるので特に注意が必要
・国も「不登校」という生き方を尊重している
・実は不登校の約85%が進学している。「不登校=進学できない」ではない
・フリースペースとは、学校の代わりに学習・生活面をサポートする施設
・フリースクール・フリースペースは全国に約500カ所ある
・勉強から離れることで勉強に目覚める子供も結構多い
・いじめられていた子供が学校と教育委員会が認めれば引っ越ししなくても転校できる(しかしハードルは高い)
・学校は本人が希望すれば1日も通わなくても卒業できる
・不登校はたくさんある生き方の1つ
まとめ
石井先生の『「学校に行くか」「死ぬか」の2択ではありません』という言葉が印象的でした。
もし子供がいじめられていたり、不登校になってしまった場合、どうやって子供に寄り添っていけばいいかを考えさせられる内容でした。




